就活でもにょったって話

 就職活動が周囲の人たち含めて一段落し始めたので、ちょっともやっとした話を愚痴混じりに書いていこうかと思います。

 

 自己紹介

  1. 中堅地方国公立大学
  2. 就活を今年してました
  3. 無事に自分に合いそうな会社に決まりました。
  4. 理系です

"本題"

 どこにでも、要領のいい人間はいるもので私の研究室にも、普段の研究はほとんどしていないのに就職活動はとても熱心にとりくみ、超大手企業に就職が決まった同期がいます。その人は、地頭がとても良く、目立ったスキルはないものの就職活動では嘘八百を論理的な破綻がないように話すことに非常に長けていました。いわゆる陽キャです。

 一方、研究に熱心に取り組み、スキルも身につけた同期がいます。その人は今就職活動で非常に悩んでいます。昨年一年間、とても熱心に研究活動に取り組み、論文投稿もしていました。しかし希望している企業へは入社が叶わず、エントリーを繰り返している状況です。

 二人とも、学科内で上位20%に入るくらいには優秀で、方向性が違うものの能力的には大差ありません。一方は目立ったスキルが無いが、話術に長け、一方はスキルはあるものの「上手に」活動できていないのでしょう。

 

 長期的視点から考えれば、学生の間に研究に熱心に取り組み、基礎的な論理思考力を鍛えるほうがいいのでは無いかと私は考えています。理系は論理的思考力や、考える体力が重要視されるからです。

 就職活動を通じて、少しその考えを改めました。正直なところ、私は就職がうまく行った人のことを「地頭はいいが何もできない人」として軽んじていました。本当に自分の頭で考えることをしない人間だったからです。しかし、短期的に成果を出すことが求められる就職活動の場においては、非常にうまく立ち回りました。このことから、いくらスキルがあったり、思考力のあったりしたところで、その能力だけではなんともならないのだと学びました。

 最大限の「成果」を最短で叩き出すためには、バカ正直に取り組むのではなくとにかく成果のために必要なことだけを行うという考え方が必要です。もちろん、そんなことを何度も繰り返していたらいづれ行き詰まることでしょう(そうなってほしいという私の希望的観測もあります) しかし、成果を出さないことには始まらない場面もあるのです。

 「いい商品とは、一番売れた商品だ」という意見があります。技術が優れていたり、素晴らしい機能がついてたりすることは求められていないのです。売れなくては始まらないということは、頭の片隅には置いておこうと考えを改めることができました。